学習指導要領の改訂により、2020年から全国の小学校でプログラミング教育が導入されました。早い段階からコンピュータの活用方法を学び、起業に挑戦したり、特許を取得したりする子どもも増えています。今、プログラミングの学習方法の1つとして、オンラインのプログラミングスクールが注目を集めています。この記事では、子どもがオンラインでプログラミングを学ぶメリットや、教室の選び方をわかりやすく解説します。
子どもがオンラインでプログラミングを学ぶメリット3つ
子どもがオンラインでプログラミングを学ぶメリットは3つあります。オンラインでの学習なら、自分のベースに合わせてプログラミングを学び、勉強習慣を身につけることが可能です。
教科の学びが深まる
文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引」では、プログラミング教育の狙いとして、「各教科等での学びをより確実なものとすること」を挙げています。[注1]実際に、正三角形をプログラム(Scratch)で書いたり、電気の働きをプログラム(MESH)で制御したりするなど、プログラミングと他の教科を組み合わせ、より学びを深める取り組みが行われています。
論理的思考力が身につく
子どもがプログラミングを学べば、早い段階で論理的思考力を身につけられます。とくにオンラインのプログラミング教材は、動画などの形式で提供され、繰り返し学習しやすくなっています。トライアンドエラーを繰り返し、忍耐強くプログラミングに取り組むことで、論理的思考力や問題解決力をじっくり養うことが可能です。
自分のペースに合わせてプログラミングを学べる
対面式のプログラミングスクールと違い、オンライン学習なら子どもが自分のペースに合わせてプログラミングを学べます。「他の習い事もさせていて、まとまった勉強時間がとれない」「共働き世帯のため、子どもの勉強までなかなか手が回らない」といった方でも、オンライン学習なら安心です。
オンラインのプログラミングスクールを選ぶポイント3つ
プログラミング教育を提供するオンラインスクールには、「直接指導」や「動画学習」など、さまざまな形式の教室があります。プログラミングスクールを利用する場合は、子供に合った教室を選びましょう。
直接指導か動画学習か選ぶ
オンラインスクールには「直接指導」「動画学習」の2種類の形式があります。それぞれのメリット・デメリットを比較し、子どもに合った形式のスクールを選びましょう。
メリット | デメリット | |
直接指導 | ・子どもがわからないところを直接質問できる
・子どもの集中力が続きやすい |
・受講料が高額になりやすい |
動画学習 | ・自分のペースで授業を受けられる
・受講料が安価なスクールが多い |
・最初は親のサポートが必要なことも |
長期か短期か選ぶ
オンラインスクールによって、授業が短期コースと長期コースの2つに分かれているケースもあります。短期コースを選べば、夏休みや冬休みなどの長期休暇を有効活用できます。一方、長期コースの授業なら、じっくり時間をかけてプログラミングの基礎を学べます。また、定期的に成果発表会が開催されるため、学習進度を確認することも可能です。
年齢に合った教室を選ぶ
子どもの年齢に合ったプログラミングスクールを選ぶことも大切です。オンラインのプログラミングスクールは、小学校1~3年生から生徒を受け入れることが一般的です。小学校低学年からプログラミングを学びたい場合は、プログラミングスクールではなく、ロボットスクールを選ぶ方法もあります。
【無料・有料別】子ども向けおすすめプログラミングスクール2選
プログラミングスクールには、無料で受講できる教室もあれば、受講料金がかかる教室もあります。ここでは、子ども向けのおすすめプログラミングスクールを2つ紹介します。
【無料】Code Studio(コードスタジオ)
Code Studioは、対象年齢4歳から学習可能な無料のプログラミング学習サービスです。ゲーム形式で学べるため、子どもの集中力が続きやすく、1人でも飽きずにプログラミングを学べます。上級者コースも用意されており、子どもの学習進度によってどんどんステップアップ可能です。
【有料】D-SCHOOL(ディースクール)
D-SCHOOLは、サンドボックスゲームの「マインクラフト」を使ったオンラインプログラミングスクールです。対象学年は小学1年生からで、実際にマインクラフトを操作しながら、プログラミングの基礎を楽しく学べます。「マインクラッチJrコース」「マイクラッチコース」は月額3,980円で受講できます。
【まとめ】子ども向けのオンラインプログラミングスクールなら、自宅で勉強習慣が身につく
オンラインプログラミングスクールなら、子どもが自宅でパソコンの使い方やプログラミングを学び、勉強習慣を身につけられます。文部科学省の手引きの通り、プログラミング教育にじっくり取り組めば、算数・理科・総合学習などの各教科の学びをより深めることにもつながります。オンライン学習を導入し、子どもが自分のペースでプログラミングを学べるようにすることが大切です。
[注1] 文部科学省:小学校プログラミング教育の手引(第一版)
https://www.mext.go.jp/content/20200214-mxt_jogai02-000004962_004.pdf